自転車にヘルメットの着用は義務ではありません。
特に、街乗りの場合や速度をそこまで出さない場合は不要かもしれません。
ただ、スポーツサイクルを普段使いで乗られる方に知って欲しいことはまだまだあります。そのことについて説明します。
通勤・通学時は特に注意する
スポーツサイクルで通勤・通学する場合は特に安全に気をつけて下さい。
ヘルメットやサイクリングウェアの着用は面倒くさく荷物になるので、みなさんスーツや制服の格好で走行されています。
安全に注意すれば問題ないのですが、朝の忙しさのためか危険な走行をしている自転車を多く見かけます。
信号無視、イヤホン着用、車や歩行者を無視した車道や歩行の無理な走行などなど、挙げればきりがないくらいです。
同じことをしないのはもちろん、もらい事故の危険性もあるので通勤・通学時もヘルメットの着用をしたり、安全に細心の注意を払うようにしましょう。
ライトとグローブで安全対策
ヘルメット以外に安全対策に必要なものがライトです。
当たり前かと思われるかもしれませんが、街灯などで視認性の高い場所では驚くほど無灯火の自転車をみかけます。
ライトの目的は視認性を確保することだけでなく、前方の車や歩行者、後ろから来る車などに存在をアピールすることです。
そのためには、前照灯に加え、サドルの後ろにつけるテールライトの両方をつけるようにしましょう。
また、グローブは転倒時の手のひらの損傷を防ぐのに有効です。
手のひらのケガはダイレクトに生活へ支障が出るので、サイクリングの際は着用をおすすめします。
汗をかくと意外とハンドルをグリップしている手が滑りやすくなります。
そんなときは、小石を踏んだり、アスファルトの段差などでバランスを崩してしまうこともあるので、グローブをしてそういった危険性を下げる効果もあります。
ヘルメット選び方のポイント
サイクリングに最適なヘルメットを選ぶ際、ヘルメットのメーカーは様々で、種類も豊富なので迷ってしまいます。
ヘルメットを買うときは自転車と一緒に購入する場合が多いと思いますので、できれば出費を抑えるためにコスパのいいものを選びたいですよね。
ここでは、ヘルメットの選び方について紹介します。
自分に合ったものを選ぶ
ヘルメットは汎用品で、主要メーカーのものであれば安全面などの品質はまず問題ないありません。
あとは自分との相性が大切になります。
価格の面でいえば、各メーカーが出しているエントリーモデルがありますので、初心者の方やヘルメットをはじめて購入するという方はエントリーモデルを選ぶことをおすすめします。
ではどういった点で自分との相性を見極めればいいのでしょうか。
サイズにとにかく注意
服や靴と一緒でサイズがとにかく重要です。
どんなに高価なヘルメットを選んでも、サイズがあわなければ使っていて嫌になってきます。
選ぶときは試着をして、フィット感を確かめるようにしましょう。
頭のサイズが大体わかればインターネットで購入しても問題ないのですが、サイズが合っていてもフィット感が違うなどモデルにより異なるのではじめての場合は特に試着をした方がいいと思います。
靴を選ぶときと似た感覚です。
頭よりちょっと大きめを選ぶ
よくある間違いは頭の形を理解しなままサイズだけで選んでしまうことです。
日本人は比較的丸い形の頭の人が多いといわれます。
また、側頭部が横にでっぱっているのが特徴です。
そのため、ヘルメットを深く被るとき、ヘルメットの側頭部の部分が当たって入らない場合があります。
こういった場合は、変に小さいサイズやジャストすぎるものを選ばず、多少大きいサイズを選ぶのがおすすめです。
サイズがやや大きいだけであれば、締め付けることで被ることはできるからです。
実用性も忘れないように
忘れがちなのが、実際の装備を想定しないでヘルメットを選んでしまうことです。
サイクリングをするときはサングラスをしたりサイクルキャップをなどを被ることがあります。
そういった装備をヘルメットと一緒に装着したときに、互いに干渉して不快に感じてしまうことがあります。
実用を想定して選ぶことも忘れないようにしましょう。
安全面に注意して選ぶ
あまり出回っている印象はありませんが、ヘルメットの中には日本の安全基準を満たさないものがあります。
安全面で考えたときにも、ヘルメットを選ぶ際のポイントがあるので抑えておきましょう。
安全基準をクリアしたものを選ぶ
一般的な自転車用のヘルメットにはSGマークを取得したものがあり、スポーツサイクル用のものであればJCF(日本自転車競技連盟)が公認・推奨しているものがあります。
海外製のものであれば、米国のCPSC(米国消費者製品安全委員会)や欧州連合のCEマークが貼られています。
スポーツサイクル用のヘルメットであればJCFマークがあるものをおすすめします。
目立つ色かどうかも大事
ヘルメットの役割は頭を守るためだけでなく、目立つことで自動車などに自分の存在をアピールし事故を抑制するという効果もあります。
多くのヘルメットがカラフルなのはこういった効果を期待してのものです。
ブラックカラーのヘルメットも多く発売されていますが、より安全面を重視するのであれば、カラフルでより目立つヘルメットを選ぶのがいいかもしれません。
中古を選ぶときは注意を
ヘルメットの劣化は外観からでは分からないことが多く、ネットオークションなどで出品されている中古のヘルメットを安易に選ぶことは避けましょう。
ヘルメットの寿命は概ね3年といわれています。
たとえあこがれの高級ヘルメットでも、使用歴が不明瞭なものであれば思わぬ故障に見舞われたり、防護効果を失ったヘルメットを分からずに使ってしまうこともありえます。
初心者の方であれば特に、中古の購入は控えましょう。
ヘルメットで気分が変わる!
サイズもデザインも最適なヘルメットに出会えれば、きっと快適にサイクリングができると思います。
ヘルメットはサイクリングの快適性も左右しますし、ファッションとしてもキマっていれば気分も上がってサイクリングができると思います。
適当に選ばず、自分に合った最高のヘルメットを探してみましょう。