クロスバイク用のタイヤのゴムには、硬いものもあれば柔らかなものまで幅広く揃えられています。
ゴムが硬ければ硬いほど削れにくいので長持ちもしやすいのですが、硬いとコーナリング時のグリップ力が低下するというデメリットも。
一方で、柔らかなゴムは削れやすいというデメリットがあるものの、抜群の安定感とグリップ力を発揮します。
また、最近ではタイヤの部位によって硬いゴムと柔らかいゴムを使い分けることで、耐久性と安全性の両方を叶えている高性能タイヤも続々と発売されています。
繊維の密度から選ぶ
タイヤの繊維密度は、乗り心地にかなりの影響を及ぼします。
繊維の密度は「TPI」という数値で表し、この数値が高ければ高いほど乗り心地が良くなります。
繊維の密度が高いほどタイヤ全体がしなやかにまとまり、衝撃を吸収しやすくバランスのいい走行を実現してくれるでしょう。
比較的リーズナブルなタイヤは30TPIで1本2,000円前後、4,000円ほどの中間価格になってくると60TPI、高性能のタイヤのTPIは120で価格は5,000円以上ですので、価格とTPIを照らし合わせて選んでみてください。
おすすめのクロスバイクタイヤ
ほとんどのクロスバイクには、28〜32Cのタイヤが装着されているものです。ここではタイヤの種類別に、クロスバイクにおすすめのタイヤをご紹介していきたいと思います。
細いタイヤ
スピード重視!」という人は、細めのタイヤでぐんぐん加速していきましょう!
Panaracer タイヤ RACE D EVO4 [DURO] クリンチャー
イヤチューブの総合メーカーとしても有名な「パナレーサー」は、今や世界中から絶大な信頼を寄せられるメーカーです。こちらのモデルはグリップ機能が従来の製品よりも20%強化された、新次元のコンパウンド。
サイズ展開も豊富で、700×23C・700×25C・700×28Cの3サイズから選ぶことができます。「とにかくスピード性を重視したい」という人は、思い切って23Cに挑戦してみるのもありかも!
INNOVA 700×23C スリックタイヤ ピスト 700×23C
溝なしタイプのスリックタイヤは、漕ぎ出しが驚くほど軽くてスイスイ進んでくれると大好評です。パンクリスクも低いだけではなく、こちらのモデルは高いデザイン性にも注目が集まっています。
前後でタイヤのカラーを変えてみれば、個性豊かなトータルコーディネートを楽しむこともできます。
ミシュラン PRO4 プロ4 サービスクルス V2 700×23C
こちらのタイヤは、25人のテストライダーによって徹底的に検証された実力派です。ライダーによる走行テストの総走行距離は驚きの「250‚000km」!
ここまでの結果が出たのは、タイヤの断面形状をより尖ったものにすることでコーナリング時の接地面積を増やすことに成功しているからでしょう。
タイヤの繊維密度を示すTPIも数値110と高性能で、しなやかな走りと確かなグリップ力の証明になっています。
幅広タイヤ
「安定感のあるタイヤが欲しい」「乗り心地の良さが最優先」という人は、32C以上のタイヤ選びを心がけてみましょう。
Continental GRAND PRIX 5000 TL5000 チューブレス 700-32C
タイヤの繊維密度(TPI)は、120程度から「高性能」として分けられますが、こちらのタイヤのTIPは驚きの「330」!抵抗の軽さと耐パンク性能に優れ、しっかり安定した走りの中にも軽やかさが際立ちます。
HUTCHINSON タイヤ ビチュ 700×35 WB
35Cといえば、ママチャリとほとんど同じくらいの幅です。しっかりとした幅広タイヤは安定感も抜群で、地面から伝わる振動や衝撃も軽減してくれるでしょう。
こちらのモデルは全天候型パターンで、街乗りやちょっとしたサイクリングに最適なデザインです。グリップ力に優れ耐久性も良いバランス型なので、通勤や日常使いにもぴったり!
HUTCHINSON タイヤ オーバーライド700×38 TT
抜群の安定性・快適性・耐パンク性を求めるのであれば、長距離走行のために考案された、こちらのグラベルモデルがおすすめです。
街乗りはもちろん、凹凸のある地面からグラベルに至るまで、さまざまな路面に対応する高性能タイヤ!700×35と700×38の2サイズ展開で、38Cモデルでは中央部のグリップ力とハンドリング時の性能を極限まで高めています。
「長距離を快適に走りたい!」という人には、まさにうってつけのタイヤといえるでしょう。
TIG シティ スリッカー 2 700 x 38C / TIOGA
こちらのモデルは、雨の日にも強い水はけ抜群の38Cオールコンディションタイヤです。タイヤの溝がしっかりとしているので、カッコイイ雰囲気を演出したい人にもおすすめです。
また、リーズナブルな価格帯も魅力的で、セカンドタイヤや予備タイヤとしてもチョイスしやすいでしょう。